text

□彼氏<本…?
1ページ/1ページ



「ハァ…ここもダメだなぁ」

「お前これで何件目だと思ってるんだよ」

「私の記憶が正しければ3件目」

「いい加減諦めて帰ろうぜ」

「イ・ヤ。
健司が遅くなってもいいから一緒に帰ろうって言ったんでしょ」

「お前がそんなに本好きだとは知らなかったからだよ」

「彼女の趣味を知らなかった己を恨みなさいな。
ま、でも流石に可哀想になってきたから帰ろうか」

「助かります、俺の可愛い彼女様(頬にキス)」

「なっ!! このッ馬鹿!!(真っ赤になるも脛を思いっきり蹴る)」

「ぐっ!? おま…バスケ部の監督に何すんだ!!」

「今のは健司が悪い!!
ったく…と、1冊忘れてた」

「まだ買うのか…」

「漫画だけどね。
あ。(1番上の傷だらけだけど、健司の前で下から取るのは女としていけないよね…/渋々1番上の取る)」

「ちょっと待て(本をパシッと奪う)」

「け、健司!?」

「ほら、下の取れよ。
そっちの方が綺麗だろ?」

「う、うん…有難う」

「どうしたしまして(ニコッ)」

「帰りは…手ェ、繋いで帰ろうか…?(真っ赤になる)」

「……あぁ。俺もそうしたいな」
 
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ