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□彼氏<本…?
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「ハァ…ここもダメだなぁ」
「お前これで何件目だと思ってるんだよ」
「私の記憶が正しければ3件目」
「いい加減諦めて帰ろうぜ」
「イ・ヤ。
健司が遅くなってもいいから一緒に帰ろうって言ったんでしょ」
「お前がそんなに本好きだとは知らなかったからだよ」
「彼女の趣味を知らなかった己を恨みなさいな。
ま、でも流石に可哀想になってきたから帰ろうか」
「助かります、俺の可愛い彼女様(頬にキス)」
「なっ!! このッ馬鹿!!(真っ赤になるも脛を思いっきり蹴る)」
「ぐっ!? おま…バスケ部の監督に何すんだ!!」
「今のは健司が悪い!!
ったく…と、1冊忘れてた」
「まだ買うのか…」
「漫画だけどね。
あ。(1番上の傷だらけだけど、健司の前で下から取るのは女としていけないよね…/渋々1番上の取る)」
「ちょっと待て(本をパシッと奪う)」
「け、健司!?」
「ほら、下の取れよ。
そっちの方が綺麗だろ?」
「う、うん…有難う」
「どうしたしまして(ニコッ)」
「帰りは…手ェ、繋いで帰ろうか…?(真っ赤になる)」
「……あぁ。俺もそうしたいな」